Sun Catcher

結局は、最期の瞬間に自分を褒められるかどうか

行けるところまで行こう!

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2013~14年の息子たちの所属するミニバスチームは6年生が多く、背の高い子も多く、勝つことの多いチームだった。

長男も試合に出ていたことで、勝つ試合にも慣れ、優勝も二回経験した。

 

けれど、長男が6年になってからのチームとの差は大きく、春先からずっと、勝てない試合を辛抱強く頑張っていた。

自分でボールを運び、シュートを打ち、すぐにディフェンスもすれば、他の子のフォローに回り、3ピリ、4ピリにもなると体も心も消耗してきて、泣きながら試合をする日々が続いた。

 

けれど、上手くいかない試合の不満をメンバーにぶつけることもなく、黙々とできることを頑張る姿は、観ていて本当に感動した。

一度、

「そういうのは入れて(シュート)」

とメンバーに言った時は、

「俺が言うから黙ってろ」

と、コーチでもある主人の一言。そして、

「苦しい時こそ、キャプテンの君がメンバーにかける言葉は、『ドンマイ』とか『次いこう』とかがいいんじゃないかな」

と、私。

 

自分の子ながら、本当に忍耐強いな……と思っていたけれど、

「負けないチームに行きたい」

と長男が言いだしたのは5月も終わりの頃だった。

 

「受験の為に塾に通いたい」

と言う長男の言葉から、思いがけず受験に乗り出したけれど、あまりの辛抱強さと、まっすぐにバスケを頑張る彼へのご褒美だね、と主人と話して、あっという間に、学校、バスケ、塾の毎日がスタートした。

 

「バスケをやめずに、塾も頑張る」

と言って、有言実行した彼のこの一年の頑張りは、本当に目を見張るものだったと思う。

コーチである主人への批判の声がチーム内の保護者からあがり、私の心が崩れかけた時、

「バスケやめてもいいよ」

長男は、私の涙を想って言ってくれたけれど、

「僕はやめたくない……」

と言う次男の言葉でなんとかとどまり、痛みが去って行くのを耐えた秋があり、試合続きの中、冬の受験当日を迎えた。

 

結果は合格。

久しぶりに抱きしめた長男の体は硬くて、男の子から、少年に成長していることを強く感じた。

 

秋の辛い時期、何を言われようと、子どもの為にと(もちろんチームの子全員)平気な顔で練習、試合に向かった主人と、「やめたくない」と言った次男の言葉が、長男の合格に繋がったと思っている。

なぜなら、バスケが大好きな長男が、練習できず、試合にも出られない日々を過ごしていたら、ストレスでバランスを崩していたと思うからだ。

 

家族で超えた一年が過ぎ(長女も試合や練習、学校説明会につきあってくれたことに感謝している)、今日、これから通う中学の新校舎を見てきた。

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目指した場所にまっすぐに向かった長男の後ろ姿が、ほんの少し大きく見えて、泣けてきた。

目標は新たに抱いてる。

バックアップはするから、行けるところまで行こう!頑張れ、少年!